お盆も保育園に預けている
夫は、朝五時半に出て行って、夕方に帰ってくる。片道三時間、往復六時間らしく、夜には疲れ切って、昨日もすぐ眠っていた。朝起きると、パパがいないとわかるのか、子供が探している。夜も、靴を履いて、外に迎えに行こうと誘ってくる。
「ぱー、くー(パパ、靴)」と言って、玄関でじっと待っているのをみると切ない。
子供を保育園に通わせていて、お盆中も預けている。
かわいそうだなとも思ったし、自分もさみしいなと思ったが、本人は、何も気にせず、喜んで通っている。
朝になると保育園バッグを出して、連れて行ってほしいとアピールする。
それでも連れて行ってもらえないとわかると、次々にバッグを掘り出して持ってくる。
バッグを出せば、おんもに連れて行ってもらえると思っているのだ。
今日は朝からだるそうで、朝になって起きても、布団でごろごろしていた上に、体温が37.3度と高めだったが、本人の希望で連れていくことにした。
保育園では37.5度未満だったら通わせてもいいことになっている。
雨が降っていたので、傘をさして、抱っこで連れて行った。
子供は、まだ10キロに満たない体重だ。食が細いのか運動量が多いのか、なかなか太ってくれない。
途中で、気が付かない間に、子供が家からずっとバッグを持っていたのを落としたので、保育園バッグに突っ込んだ。今日は、周りをきょろきょろしないで、神妙に運ばれていった。
保育園に自転車で送るときには、ヘルメットを出すと、もうわくわくした感じで、ちょっとだけにこっとして、靴を履かせると真面目な顔に変わる。
ものすごくうれしい時や興奮しているときには、笑わないで真面目な顔をして、むすっとするのがかわいらしい。
自転車の前の座席に乗せると、後ろを振り返り、うなずいて、また前を向いて足をバタバタさせる。
雨が降ると、雨のことを「めめ」といって、かさをもちたがるのだけど、今日はそうせず、ずっと私にくっついていた。
最近は、「てて」を欲しいという意味で使っている。
「いないいない、てててて」というと、いないないばあが見たいという意味だし、「た、ててて」と言ったら、トマトを食べたいという意味だ。トマトのことを「とたと」と言っていたけれど、それを省略して「た」になった。
トマトが大好きで、夕食の時にもトマトばっかり食べる。冷蔵庫をたたいて、「た、ててて、た、ててて」と言って泣くので、やっぱりトマトをあげてしまう。
子供とは、意思の疎通はできるけれど、語彙は増えない。一度覚えた単語も、使わなくなって、ジェスチャーで要求を伝えてくる。おやつが食べたかったら、戸棚に縋り付いてからお皿を出す。それでももらえなかったら次々とお皿を出してくる、みたいに。
でも、ジェスチャーも言葉の一種だから、伝えたいという意思があるので、気にしないようにしようと思う。
シソが枯れかかっていたので、ダメになったシソを抜いて、肥料と水をやって手当てをした。ガジュマルの葉も黄色くなっていて、ちょっと心配だ。一昨日まで元気だったのにどうしたんだろう?
セミの声もしたし、鳥もさえずっていた。
雨が降りやんでも、湿っぽい、生暖かい風が吹いていて、夏っぽいなと思った。