バイキーとは何か(それは喃語である)
子供が「おいえーバイキーどじょー」と言ったら、おやつが食べたいということだ。
「おいで ばいきんまんの絵が付いたお菓子を どうぞください」という意味。
でも、夕ご飯を食べていなかったので「ダメ、あげない」と言った。
お皿を出して、「ここー」と言っていた。でもダメ。ご飯食べてから。
そうしたら、玄関までとてとてと歩いて行って「イヤーヤー」と言ってえうえうと泣いていた。
そして一時間たった。
一時間たったら、伴侶が帰ってきて、すると子供は「ぱーい」と言った。
「ぱーい」とは「パン」のことである。
私はずっと「ごはんかぱーいならいいよ」と言っていたのに、
「ママはくれなかった」と訴えていたのだ。冤罪だ。
子供がぱーいを食べた後、「ばいきー」といったので、お菓子をあげた。そのあと
「いいごー、じゅちゅ」と言ってリンゴジュースのある所に行った。
んー、ジュースはどうだろうか。と思ったけれど、出したらすごくうれしそうににこにこしてジュースをごくごく飲む真似をした。
厳しくしないをモットーに子育てをしてるからまあいいか。
しつけと甘やかしのバランスが難しい。
ジュースを飲んで、歯を磨いて、ねかしつけをするときには、子供は絵本を持ってくる。
子供は、もともとねんねがとっても嫌だった。
でも、あるとき気まぐれで絵本を読んだら、「ねんねのときには絵本を読んでもらえる」とインプットされたのか、素直にお布団に入るようになった。お布団イン。
しかし、絵本は必ず読んでもらえると信じているので、十冊くらいよりすぐりのを持ってくる。
だるまさんのやつ、おなら、バルバルさん、いないいないばあ、まほうのおえかき、からだ、いろ、あいさつらへんは鉄板だ。ブロロンどろろんも好きらしい。
これらは読むだけじゃない。ぞうさんができたら増産の歌を歌わないといけない。五回くらいは歌う。
「あっかい」と言って人差し指を立てて、もう一回とねだるので、それがかわいいし、もう一回読まないと泣くので(泣くとうるさいし)、もう一回読んでやる。それを五回くらい繰り返して「もうおしまい、ねんね」というと満足して寝た。
そしてサイバーマンデーを眺めて、今に至る。